水上力(一幸庵)のわらび餅は格闘の証!妻へ父の形見で一点物和菓子

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今回の記事は、2/14バレンタインデー放送の情熱大陸に出演した水上力さん(カンタンなプロフィールは、記事の中に出てきます)

バレンタインといえば一般的にチョコですが、そこをあえて和菓子を選択するところが、さすが情熱大陸といった感じ。

それにしても、水上さんが格闘しながら作るわらび餅。スイーツなら何でもいける自分には、見てるだけでたまらない一品。

人生で一度は食べてみたいと思う品が、また1つ増えました。

では、水上さんの情熱大陸について、知り合いがまとめてくれた内容をどうぞ。

和菓子作りは格闘技!?伝統を守るだけでなく攻める和菓子職人!

和菓子職人・水上力さん。67歳。

東京は小石川にある水上さんのお店「一幸庵」には、新作を楽しみに、春夏秋冬欠かさず、遠方からも足を運んぶファンが数多くいます。

枠にとらわれない創作和菓子に挑み続け、フランス人のパティシエが教えを請いに来る程。

中でも、水上さんの名を広く世に知らしめたのは「わらび餅」

希少価値が高い本わらび粉を使い、火にかけながら渾身の力でこねます。

これが意外に力仕事。ひたすら混ぜ合わすのは、和菓子と格闘しているかのよう。

ヘラを持ち上げた時にどこまでも糸を引くように伸びるまで、作業は続きます。

手は全体にタコができ、常に火傷の跡があり、力を入れすぎて爪の組織まで壊れてしまう。それも職人の勲章と笑う水上さん。

できあがったわらび餅は、赤ちゃんのほっぺたのようにプルプル。

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口に含めば、皮とあんが渾然と一つに溶けて、何物にも例えようのない衝撃の食感を生み出します。

水上さんが常に新しい和菓子に挑戦し続けるのには、ある危機感から。

「伝統だけ守ってたら和菓子は多分衰退していってしまうだろうし、洋菓子に食い尽くされてしまうと思う。

だから、それを防ぐにはこっちから攻めるしかない」

壊れそうな程繊細な飾りが施された、美しい芸術品の和菓子。

細かい手仕事も必要ですが、こんなに力仕事だったとはオドロキ!

ボロボロになった手を、仕事が終わった後丁寧にハンドクリームを塗ってケアしているところが印象的でした。

それにしても、中にあんが入ったわらび餅の美味しそうなこと!そのお値段、1個380円ナリ。

芸術品とも言える和菓子の伝統は、日本の誇りとしてなくならないで欲しいですね。

父も和菓子職人の名人。今も引きずる苦い後悔

水上さんは、1948年、東京生まれ。実家も和菓子店でした。

戦前から「名人」と言われた和菓子職人の四男坊。

大学を出た後、京都や名古屋で修業を積み、29歳で「一幸庵」を開店します。

そんな水上さんは、苦い後悔を引きずっていました。

「菓子職人としての人生の中で、本当に最大の汚点だろうね。

父親の仕事を覚えなかったっていうのは」

18年前、世を去った父、幸雄さん。その背中を水上さんは今も追い続けています。

戸棚の中にある、大き目の花の型。

お父さんが使っていた形見の道具なのですが、まだ一度も使ったことがありません。

「どうやって使うのかもよくわからん」

今となっては、聞くこともできず、未だに悔いている水上さんです。

天才の父もやはり天才。お父さんも和菓子職人で、その血を受け継いでいるのですね。

四男で独立して店を構えているということは、実家の店は長男さんが継いだのでしょうか。

お父さんから技術を教えてもらわなかったことを後悔しているとのこと。その分、実家の味を守る責任を負うことなく、好きな創作和菓子の道に進めたのでは。

そうすると、この一幸庵の味は誰が守るのか。

番組中には語られていませんでしたが、番組ホームページに「次女の夫が二代目職人として修行中」とあったので、伝統が続くことにホッとしました。

バレンタインに和菓子!万葉集をヒントにした女心三点セット

バレンタインデーも、伝統文化を世にアピールする絶好のチャンスだと考えた水上さん。

万葉集の中の三首から得たインスピレーションで、女心を和菓子に託します。

月をイメージした菓子は、切ってみると中には真っ赤なあん。

「秘めた想いだから、内側が赤くなくちゃ、秘めたことにならないじゃない」

もうひとつの菓子で、恋焦がれてもやもやする気持ちをどう表現するか、悩む水上さん。

試作品の表面をバーナーで炙り、やわらかくなった面をしわだらけのシートに押し付けてみます。

「もやもや感が出たぞ」

秘めた恋・焦れる恋・待ちわびる恋。三つの恋を表現したバレンタイン三点セットが完成。

放送日前日の土曜日、限定40個のセットは、予約だけでほぼ完売しました。

そしてその夜遅く、父の形見の型を使って、めずらしく四苦八苦して一つの和菓子を作り上げた水上さん。

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それは、いつも店を切り盛りして支えてくれている妻・道子さんに初めて捧げる、一世一代の和菓子でした。

バレンタインには「チョコ」を贈るものだから、和菓子と言えどもチョコの要素を入れるのかと思いきや、完全に和菓子で勝負。

今更チョコは恥ずかしいという年齢の人だと、一ひねりした和菓子を贈るというのも粋でしょうね。

女心を研究するうちに、奥様の女心に気づいたのでしょうか。

奥様のためだけに作られた一点ものの和菓子。職人の技以上に、不器用な旦那さんの思いがこもっているのが素敵。

次々に映しだされる美しい和菓子を見ていて、無性に和菓子が食べたくなった回でしたね。

でも近くに名店はないので、後でコンビニに走って、いちご大福でガマンしました(笑)

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